広島県尾道市の津波浸水想定図と津波災害に対応した避難所と緊急避難場所をGoogle mapに表示しました。
南海トラフの津波を想定し、現在地から尾道市の避難所や緊急避難場所への経路検索が出来ます。

スマホで見る方はGoogle mapアプリを下記からダウンロードして下さい。
GISデータ
- 津波浸水想定図 広島県防災Web
- 避難所 オープンデータのカタログサイト
- 緊急避難場所 国土地理院
操作方法
スマホ版

スマホのGoogle mapアプリが起動します。

2.調べたい箇所の津波浸水想定をタッチして下さい。
タッチした箇所の津波浸水想定の高さが表示されます。

3.現在地から尾道市の避難所や緊急避難場所を探すことが出来ます。
避難所や緊急避難場所をタッチして下さい。
施設名又は場所名の情報が表示されます。詳細情報をタッチしたら詳細情報が表示されます。
右下の経路ボタンをタッチしたら経路検索が出来ます。

4.右下の開始ボタンをタッチしたらナビが開始されます。

5.尾道津波ハザードマップを終了する時は右上のレイヤ切り替えボタンをタッチしたらウィンドウが開きます。
尾道津波ハザードマップをタッチしたら終了します。
Web版

1.尾道津波ハザードマップの右上の拡大ウィンドウを左クリックして下さい。
お使いのブラウザで尾道津波ハザードマップが起動します。

2.調べたい箇所の津波浸水想定を左クリックして下さい。
左クリックした箇所の津波浸水想定の高さが表示されます。

3.現在地から尾道市の避難所や緊急避難場所を探すことが出来ます。
避難所や緊急避難場所を左クリックして下さい。
避難所や緊急避難場所の詳細情報が表示されます。
を左クリックしたら避難所や緊急避難場所の経路検索が出来ます。

4.出発地を左クリックしたら、現在地を左クリックで現在地から避難所や緊急避難場所までの経路検索が出来ます。

5.避難所や緊急避難場所の経路が表示されます。
津波ハザードマップの作成経緯
今年で東日本大震災から8年、死者1万5895人、行方不明者2539人と多大な犠牲者を出しました。私も尾道市地元消防団として活動していますが、東日本大震災で消防団として亡くなった方は254人と非常に多いです。その亡くなった理由は防潮堤や水門のゲート操作中や、完了後の移動中、海岸部の避難活動中がほとんどです。
東日本大震災を教訓に国土交通省を初め南海トラフの津波を想定した防災マップ、ハザードマップが整備されて来ました。広島県各市町村においてもホームページで津波の防災マップをPDFで公開していますが、以前としてアナログデータで現在地の位置が取得出来て、付近の避難所や緊急避難場所を検索できるデジタルマッピングは整備出来ていません。私が住んでいる尾道市は土日、大型連休には大勢の観光客で賑わっています。そのような時に大勢の観光客を抱えながら速やかな避難活動が出来るでしょうかと思い私は尾道津波ハザードマップを制作し個人ブログとして一般公開することにしました。
南海トラフ地震
昨年2月の文科省の地震調査委員会の発表によれば、今後30年間で、最大M9クラスの「南海トラフ地震」が発生する確率は70~80%と発表されました。東日本大震災で複数の震源域が同時に動いたことから東海地震、東南海地震、南海地震の3つの震源で連動して地震が発生する確率が高まったからです。
太平洋沿岸部では津波の高さにおいても東日本大震災の倍近く、30mの津波が来ると予想されています。ビルの高さで比較すると8階~9階分の高さに相当します。尾道市の位置は瀬戸内海の中心地ですが、南海地震と東南海地震が連動して発生した時は、瀬戸内海の両端から津波が来る可能性があり、津波浸水想定図よりも大きな津波が来ることも考えられます。
日頃からハザードマップで今何処に住んでいるのか、何処で働いているのかを考え避難経路の確認をすことが大切です。そのことにより、被害を未然に防ぐことが出来ます。
ハザードマップのデジタル化で何が出来るか
- 地図上での現在地からの避難所及び緊急避難場所までの経路検索
- 消防団や自主防災組織が主体とした避難訓練
- 小学校の生徒が街中での避難訓練や防災教育
- 新たな避難所や緊急避難場所の計画